両国から千倉までの、臨時特急お座敷外房初日の出号の乗車券・特急券・グリーン券の一葉券です。
お座敷外房初日の出号は、総武本線の両国駅から外房線・安房鴨川経由で内房線の千倉駅まで至る列車です。
実際にこの経路で運賃を計算すると2,590円となりますが、乗車区間が東京近郊区間内で完結しているため、乗車経路にかかわらず最短となる経路で運賃が計算されて、券面での運賃は内房線周りの2,270円となっています。
臨時特急お座敷外房初日の出号は、JR東日本千葉支社が所有していた485系のお座敷改造車「ニューなのはな」が使われていました。
房総半島の東側に初日の出を観に行く人向けに運転されました。始発駅となる両国駅では幻のホームとも呼ばれているらしい3番線から発着していました。
「ニューなのはな」は車内の座席仕様によってお座敷のグリーン車扱いか普通の座席の普通車扱いかに変わり、この運用時の車内はお座敷のグリーン車の扱いでした。
お座敷は畳敷きの掘り炬燵のような構造でした。座椅子はあったものの、夜行列車のカーペット席みたいに横になって寝るということはできませんでした。
2016年の9月に「ニューなのはな」は車両自体が解体されて現存せず、2017年元旦には「お座敷外房初日の出号」の設定はありませんでした。
思い立って乗ったのが、最初で最後の「ニューなのはな」乗車となってしまいました。