劇場版 鬼滅の刃 無限列車編の公開を記念して、JR九州とアニメ「鬼滅の刃」がコラボキャンペーンを実施し、その一環としてSL人吉で使われている蒸気機関車をキャンペーン仕様*1にして熊本→博多間で運転されました。
運転日は2020年11月1日、3日、15日、21日、23日の計5日間の運転となっています。
一応、発売日となる乗車日1ヵ月前の朝10時から全区間の指定を取ろうと試みましたが案の定撃沈。
ならば乗車区間を短くすればどうか?と試しにJR九州アプリで調べてみたところ、久留米→鳥栖間であれば空席が1席だけあったので、即指定を押さえました。こうしてSL鬼滅の刃の乗車に至りました。
ちなみに私は鬼滅の刃を読んだことはなく、調べもの程度の知識で知っている*2ぐらいでした。とはいえ、ちゃっかりJR九州と鬼滅の刃コラボのデジタルスタンプラリーをコンプリートしてたりはします。
ちょwww
— プライド (@pride_787) 2020年10月31日
鬼滅の885系きたwwww pic.twitter.com/WDThI8ni6Z
乗車日の前日に広島から新幹線で帰ってきた際に、偶然鬼滅の刃ラッピングの885系に乗っていたりもします。
久留米駅の電光表示機にSL鬼滅の刃が表示されてる pic.twitter.com/r2sjMARItv
— プライド (@pride_787) 2020年11月1日
乗車日当日となる11月1日、乗車駅の久留米駅に出向きました。
たった5回の片道運転なのにも関わらず、駅の電光表示器はしっかりと「SL鬼滅の刃」と表示していました。流石に自動放送に関しては「快速 博多」と言っていましたが…。
SL鬼滅の刃、久留米駅に到着しました pic.twitter.com/aGwyzhnG1k
— プライド (@pride_787) 2020年11月1日
SL列車の運転として鹿児島本線の熊本以北を走ること自体が珍しいので、撮影目的で駅や沿線に人が集まるのは容易に想像できましたが、その内訳が鉄道オタクよりも子供を連れた家族連れの方が多いように思えたのが異例でした。
あとは、駅の上空を報道ヘリが飛んでいました。
鬼滅の刃に登場した無限列車の機関車のモデルと同じ形式の蒸気機関車を使っているとはいえ再現度が凄まじく高いらしいので、それで注目を集めたのかもしれません。
なお、客車に入るにはSL鬼滅の刃の指定席券が必要でした。
各号車の乗車口に係員が立っていて、乗車時に改札を行っていました。ここまでしっかり乗車口で改札を行ってるのを見たのは、特急スーパービュー踊り子やSLばんえつ物語号のグリーン車以来かもしれません。
久留米駅で35分程停車するとはいえ、乗車区間は久留米から鳥栖までのたった11分間なので、列車が発車する前に記念乗車証を客室乗務員から貰いました。
客室乗務員から渡された記念乗車証はSL人吉のものの流用ですが、裏面には鬼滅の刃の主人公の竈門炭治郎が描かれたスタンプが押されていました。
2号車のビュッフェの所にも記念乗車証とスタンプが設置してありましたが、そちらは通常のSL人吉のスタンプが置かれていました。
車内も若干鬼滅仕様になってるね pic.twitter.com/xzxIRCjgwL
— プライド (@pride_787) 2020年11月1日
客車の方はそのままの状態で使っていた…と思いきや、内装が若干鬼滅の刃っぽくアレンジされていました。
3号車の展望室のソファーのモケットや、各号車にあるのれんが鬼滅の刃の登場人物をイメージした柄になっていたり、本棚に鬼滅の刃の原作本が置かれていたり、壁の通常はイラストが展示してある額縁も登場人物のイメージの柄になっていたりと、細かい所で鬼滅の刃ファンを楽しませるようになっていました。
久留米から鳥栖までの短い乗車時間でしたが、沿線はどこもSL鬼滅の刃を見ようと人が集まっていました。車窓から人がいない所を探すのが大変なぐらいに注目を集めていました。
私は鳥栖までの乗車だったので、そこから先は撮影隊として後続列車で先回りすることにしました。鳥栖駅から2駅先の弥生が丘駅で後続の快速列車を退避していました。
列車の最後尾には補機としてDE10形ディーゼル機関車が繋がれていて、後ろから列車全体を押していました。
博多駅では蒸気機関車の向きを変える転車台がないので、列車を熊本まで返却回送する際はDE10形が先頭になって列車を牽引していました。
この記事を公開した時点でSL鬼滅の刃はあと2回運行される予定ですが、本来の走行区間である肥薩線が不通となっている今、来年以降はどういう形で蒸気機関車のハチロクを運転するのか気になりますね。キャンペーン期間という関係上、SL鬼滅の刃とは別の形での運転になると予想はしていますが…。