西鉄福岡~古賀茶屋間の往復乗車券です。
券面には交通系ICカードの残高を使って購入したことを示す「IC」の印字の横に、四角で囲んだ「久」の印字があります。
これは西鉄久留米経由で運賃計算を行ったことを示す表記で、往復乗車券や回数券に印字されるようになっています。
片道券は区間の金額だけが表示され、「久」の印字はされません。
西鉄福岡~古賀茶屋間の片道運賃は宮の陣乗換だと営業キロ40.4kmの片道630円となりますが、西鉄久留米で乗り換えると営業キロ44.6kmの片道680円となります。
西鉄久留米で乗り換える場合の運賃は上の例だと
となっていて、宮の陣~西鉄久留米間の往復分の距離を足したために運賃が1段階上がっています。
券面では「久留米」と「櫛原」の下車印が押されていますが、片道410円区間以上の普通乗車券であれば経路が重複する宮の陣~西鉄久留米間の各駅でも途中下車ができます*1。
西鉄天神大牟田線と西鉄甘木線との乗換駅である宮の陣駅には特急が停車しない*2ため、西鉄久留米経由の乗車券は主に特急を使って西鉄甘木線に乗り換える人向けに設定されているものと思われます。
とはいえ、近年は交通系ICカード利用が増えているのに加えて西鉄久留米経由の往復乗車券を出すには少し手間がかかるので、これを実利用する人は相当限られてくるんだと思います。