入場券は無人駅の浦臼駅ではなく、浦臼温泉で発売していました。
浦臼駅からは約3km離れていて、徒歩移動だと片道約30分かかりました。浦臼駅の隣の鶴沼駅が最寄り駅となっていましたが、列車本数が絶望的に少なかった*1のでほとんどの場合でバスがタクシーか徒歩での移動となります。
せっかく浦臼駅から30分歩いて行ったので、入場券を買ったついでに温泉にも入ってきました。
浦臼駅は札沼線にあった駅で、非電化区間にある途中駅の一つでした。末期は1日1往復の新十津川発着の列車を除いて全て浦臼駅で石狩当別方面へと折り返していました。
元々は札沼北線の終着駅として開業したのが始まりで、その翌年に石狩当別駅まで延伸開業して札沼北線と札沼南線を統合して札沼線となっています。
第二次世界大戦時に札沼線の石狩月形~石狩追分間が不要不急線に指定され、浦臼駅も営業休止に追い込まれています。1946年に石狩当別~浦臼間で営業再開し、浦臼以東の区間も1953年に浦臼~雨竜間が営業再開しています。
2016年のダイヤ改正で浦臼駅より東側を走る列車が1日1往復に減便され、2020年5月6日をもって北海道医療大学~新十津川間の営業終了と同時に廃駅・・・となる予定だったのですが、新型コロナウイルス感染症拡大を受けての緊急事態宣言により、2020年4月18日から同年5月6日まで全列車運休措置が取られてため、2020年4月17日が実質的な浦臼駅の営業最終日となってしまいました。
全列車運休措置自体が直前に発表されたもので、最後はあっけなく終わってしまったという感じでした。
*1:1日1往復しかなかった