札幌から旭川乗換で網走までの、特急ライラック25号と特急大雪3号の特急券・グリーン券です。
2019年10月の消費税率変更以前の旧料金時代に原券を購入し、消費税率が10%に引き上げられた後に乗車変更をかけています。乗車変更後も旧料金が適用されているため、券面の右の方に「乗変」と原券購入日を示す「0929」の印字があります。
2017年のダイヤ改正で札幌~網走間で運転していた特急オホーツクの再編が行われ、4往復運転していたうちの2往復を旭川~網走間の特急大雪として分離し、札幌~旭川間は電車の特急ライラックが担うようになりました。
特急ライラックと特急大雪は旭川駅で同一ホームでの乗り換えが可能になっています。
旭川駅で改札を出ないで乗り換える場合は、直通の特急列車と同じ特急料金・グリーン料金で乗車できるようになっています。
宗谷本線系統の特急サロベツでも同じことが起こっていて、こちらも旭川駅で改札を出ないで乗り換える場合は料金を通算できるようになっています。
稚内方面の特急サロベツ、網走方面の特急大雪と接続する列車は全て特急ライラックになっています。
車両は789系電車で、かつて津軽海峡線の特急スーパー白鳥で使われていた車両です。
特急ライラックのグリーン席は1号車の旭川寄りの半室に設定されています。
内装は特急スーパー白鳥時代から変わらない、革張り座席の3列シートになっています。
元々特急ライラックの区間は普通車自由席を使うつもりでしたが、札幌~網走と旭川~網走では大して料金差が出ないのがわかり、全区間グリーン車利用とした経緯があります。
特急ライラック25号の終着駅となる旭川駅では、同一ホーム上で網走行きの特急大雪3号に乗り換えとなります。
特急大雪は旭川~網走間を運転する列車で、札幌~網走間を直通運転する特急オホーツクとは愛称が別になっています。列車名の「大雪」は、北海道の中心部に位置する大雪山が由来となっています。
「大雪」という列車名はかつて石北本線を経由する急行列車に使われていましたが、特急オホーツクへの格上げで1992年に消滅しました。
2019年のダイヤ改正で特急オホーツクの4往復中2往復を旭川~網走間に短縮した際に、「大雪」の列車愛称が使われることとなり17年ぶりに復活しました。
車両はキハ183系で、現在使われている車両はかつては札幌~函館間の特急北斗に使われていた車両です。基本4両編成に短縮した上で、グリーン車はハイデッカー車両となっています。
特急大雪のグリーン車は2号車に設定されています。1両まるまるグリーン車となっていて、ハイデッカー構造になっています。
座席はキハ281系・キハ283系のグリーン車と同じものが使われています。全ての座席にコンセントが備わっています。
ハイデッカー構造ゆえに荷物棚のスペースが削られていて、大きなスーツケースでは乗らない場合があります。120サイズでギリギリ入ったと記憶しています。
旭川から網走までは3時間半越えの長丁場となりますが、グリーン車だと快適に移動できました。途中でエゾシカを撥ねたために若干の遅れが発生はしていましたが、道東ではよくあることだそうです。