SL人吉は本来であれば熊本と人吉の区間を肥薩線経由で結ぶ観光列車として運行されるのですが、2020年7月の豪雨によって肥薩線が不通となったため、本来の運転区間で運転することができなくなっています。
2020年11月から12月にかけては、熊本から博多までの片道でアニメ「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」とコラボした臨時列車「SL鬼滅の刃」を運転していましたが、2021年5月からはSL人吉として運転区間を熊本~鳥栖間の往復に変更した上で主に冬季を除いた土休日に運転しています。
SL鬼滅の刃以前のJR九州内のSL牽引列車の指定料金は840円となっていましたが、2021年のSL人吉運転以降は指定料金が倍額の1,680円となっています。
蒸気機関車や客車の改修等のためだと思われますが、思いっきり値上げしたものです。
記念乗車証は通常のSL人吉のものが使われているのですが、スタンプが熊本~鳥栖間のものに変わっていました。
鳥栖→熊本の運転のときは、DE10形ディーゼル機関車が描かれたイラストの記念乗車証が配布される・・・らしいです。
運転区間を熊本~鳥栖間に変更して運転を再開したSL人吉ですが、鳥栖駅には蒸気機関車の向きを変えるための転車台がないので、予め熊本側にDE10形ディーゼル機関車を繋いで運転をしています。
鳥栖行きの場合は蒸気機関車が先頭になって牽引しますが、逆の熊本行きだとDE10形ディーゼル機関車が先頭になって牽引します。蒸気機関車が牽引するわけではないですが、最後尾に蒸気機関車を繋いでいるためか指定料金はSL牽引列車のものが適用されています。
お試し感覚での乗車だったので、熊本までは行かずに大牟田駅で下車しました。
熊本行きの大牟田駅では普通列車の退避を行うため、数分程度停車します。
この時はネット予約で指定を取りましたが、ネット予約からだと座席位置を一切指定できないため、車内は空席がそれなりにあるのにも関わらず通路側の相席となりました。
空席がある場合は窓口で指定を取った方がよさそうです。