肥前山口駅の入場券です。POSで発券されたものです。
2022年9月23日に駅名が肥前山口から江北*1へと変更されているため、現在では肥前山口駅の入場券を買うことはできなくなっています。
肥前山口駅は佐賀県杵島郡江北町にある長崎本線と佐世保線の駅です。佐世保線はこの駅が起点となっています。
2011年3月のダイヤ改正以前は長崎本線の特急かもめ号と佐世保線の特急みどり号・ハウステンボス号との連結・切り離し作業が頻繁に行われていましたが、現在では特急列車同士の連結・切り離し作業はなくなっています。
1895年に山口駅として開業し、1913年に山口県の方に山口駅が開業すると区別のために駅名に肥前を付けた肥前山口に改称しています。
元々は長崎本線*2の単独駅でしたが、1930年に有明線が開通して長崎本線と有明線*3の分岐駅となり、1934年に有明線が全通して肥前山口から諫早まで繋がるとこちらのルートが長崎本線となり、従来の長崎本線は佐世保線と大村線に分離されました。2003年に現在の橋上駅舎となって今に至ります。
駅名の山口の由来は、駅のある住所の江北町大字山口から来ているようです。
駅のある江北町は知名度向上と西九州新幹線開業と町政施行70周年を機に、駅名を肥前山口から町名と同じ江北に改称する計画を立て、西九州新幹線開業と同日に駅名を江北へと改称しています。
1989年に名寄本線と天北線が廃止されて以降は、JRの最長片道乗車券の終着駅となっていました。それの記念碑が駅の北口に設置されています。
なお、江北駅に改称したと同時に西九州新幹線が開業したことでJRの最長片道乗車券の終着駅が新大村駅に変わっています。
江北駅に変わってから見に行った限りだと記念碑自体は撤去されていませんでしたが、記念碑の横にある時計と温度計の「JR最長片道切符の旅ゴール・肥前山口駅」の文字列が「ようこそ江北町へ」に書き換わっていました。