浦上・長崎から博多までの、おためし!かもめネット早特7です。
おためし!かもめネット早特7(以降、ネット早特7と表記)は、博多~長崎・浦上間で設定されている西九州新幹線を利用できるネット早特系の切符です。
西九州新幹線を利用したネットきっぷ系の切符は
- かもめネットきっぷ(当日購入可。グリーン車・指定席・自由席の設定あり)
- かもめネット早特3(乗車日3日前までの予約。席数限定。グリーン車と普通車指定席のみ設定あり)
- おためし!かもめネット早特7(乗車日7日前までの予約。席数限定。普通車指定席のみの設定)
の設定があります。
かもめネットきっぷは色んな区間の設定があるのに対し、ネット早特3とネット早特7は博多~長崎・浦上間の設定だけとなっています。
長崎・浦上という発着になっている場合、長崎~浦上間を複乗することができます。これは西九州新幹線が経由しなくなった元特急停車駅の浦上駅を補完するためだと思われます。
ネット早特7は通年販売ではなく、2022年12月31日乗車分までの期間限定販売となっています。
ネット早特7の指定券です。
長崎→武雄温泉は「かもめ88号」、武雄温泉→博多は「リレーかもめ88号」を利用しています。
ネット予約から発券したものは2列車分が一葉にはならず、新幹線かもめ号と特急リレーかもめ号の指定券が別々に発券されます。
新幹線かもめ号は全列車N700Sが使われていますが、N700系列の列車で運転する際に印字される全席禁煙の印字はありません。
西九州新幹線向けのN700Sには喫煙ルームの設定がなく、九州新幹線でいう800系と同じ扱いにしているからだと推測しています。
西九州新幹線開業初日となる2022年9月23日は競争率が凄まじそうだったのと、単に仕事で行けなかったので、その翌日となる9月24日の長崎駅を夕方に発つ新幹線かもめ88号に乗車しました。
かもめ88号は金・土・休日に運転する臨時列車です。武雄温泉駅では博多行き特急リレーかもめ88号に同一ホームで接続します。
新幹線そのものは途中の武雄温泉駅までしか行かないのですが、行先表示は武雄温泉駅で乗り換える特急リレーかもめ号の終着駅となる博多と表示していました。
これは九州新幹線の暫定開業時点の新八代~鹿児島中央間でも同じことをやっていたので、どこか懐かしさも感じました。
開業2日目でかつ臨時列車なので指定席もそれなりぐらいの埋まり方だと思っていたのですが、実際には指定席は満席となっていました。
武雄温泉駅では特急リレーかもめ88号に3分で乗り換えて博多へ向かいます。
車両は787系8両編成で、特急つばめ→特急リレーつばめ→特急かもめ→特急リレーかもめと運用されてきた車両です。西九州新幹線開業により、11年ぶりに新幹線リレー特急の運用に返り咲いています。
走行区間は西九州新幹線開業以前から走っていた区間*1なので特に目新しさはなく、従来の特急かもめ号に乗ってるような感覚でした。佐世保線から肥前山口改め江北駅を通過するのだけは「おっ!」ってなりましたね。
長崎駅から博多駅までの所要時間は1時間32分で、従来の特急かもめ号に比べておおよそ30分程度短縮されています。
西九州新幹線区間の短い駅間をN700Sの加減速性能を活かしてガンガン飛ばしたり、在来線区間の単線区間が江北~大町間と高橋~武雄温泉間だけになったため行き違い待ちがほぼなくなり、流れとしてはかなりスムーズになったような気はします。
その代わり、武雄温泉駅での乗り換えが生じるため、博多~長崎間の移動時間を全部仮眠に充てることができなくなりました。