発駅となる肥前山口駅は2022年9月23日に駅名が「江北」に改称されていて、着駅となる嬉野温泉駅は2022年9月23日に開業した駅となっています。
つまり、現実には同時に存在し得ない駅名が発駅と着駅に書かれた乗車券となっています。
嬉野温泉駅を発着とする乗車券は、開業日の1ヵ月前となる2022年8月23日から購入することができました。
肥前山口駅は2022年9月23日以降は江北駅に改称しますが、同年9月22日以前までのマルスや指定席券売機での発券分に関しては乗車日を9月23日以降に指定しても駅名は「肥前山口」で印字されます。
要するに、2022年8月23日から同年9月22日までの期間での発券分に限って、駅名としては同時に存在しないはずの「肥前山口」と「嬉野温泉」を発着とした切符を発券することができました。
ちなみに嬉野温泉駅と同日に大村線に大村車両基地駅が開業しています。「肥前山口」と「大村車両基地」を発着とした乗車券を発券した人もいたようです。
2019年3月16日におおさか東線が延伸開業したのと同時に東寝屋川駅が駅名を改称して寝屋川公園駅になった際にも、これと全く同じ現象が起こっています。