由布院から久留米までの、臨時快速ゆふいん号の指定席券です。
2024年のゴールデンウィーク期間中に、SL人吉で使用していた客車を使った快速ゆふいん号が、久留米~由布院間で1往復運転されました。
4月27日、29日、30日、5月1日~4日、6日の計8日間運転されています。
由布院方面の列車が混雑する・・・という事で、運転を終了したSL人吉*1の客車を使った臨時便を仕立てたみたいな感じです。
客室乗務員は乗務しておらず、観光案内・記念乗車証の類も全くなかったので、純粋に臨時増発が目的だったんだと思います。
全車指定席で運転され、指定料金はSL人吉の時と同じく1,630円となっていました。
特急ゆふ号の自由席よりは高いが、特急ゆふ号・特急ゆふいんの森号の指定席よりは安いという料金設定でした。
快速ゆふいん号は、SL人吉用の50系客車3両を、DE10形ディーゼル機関車が牽引する客車列車でした。
客扱いで停車するのは、途中の日田駅だけとなっています。
快速ゆふいん号のサボも、専用のものが用意されていました。
久留米駅を発って由布院駅に到着後、客車を切り離して機関車が着回しを行っていたそうです。
実際に乗車してみて、乗客の殆どが日本人で、インバウンド客が皆無でした。
インバウンド客が特急ゆふ・特急ゆふいんの森を利用するのに対し、快速ゆふいん号は大して宣伝していない、マイナーな臨時列車だったというのもあったのかもしれません。
あとは、由布院駅前バスセンターから出ている福岡行きの高速バスの愛称が「ゆふいん号」と同じなのもあり、ゆふいん号=高速バスという認識もあったのかもしれません。
運転初日となる4月27日と、運転最終日となる5月6日は、客車の両端にDE10形ディーゼル機関車を連結した、プッシュブル運転が行われていました。
これは、熊本の車両基地と久留米駅の間で回送する際に、久留米駅での機回しを行わないためこうなったと言われています。
プッシュブル運転を行わない運転日では、竹下の車両基地と久留米駅の間を回送していたんだそうです。
夏の臨時列車では、快速ゆふいん号の記載はなかったことから、恐らく運転はされないものと思われます。
2024年7月12日 追記
2024年7月8日発表のプレスリリースで、
2024年8月10日から同月18日まで、豊肥本線の熊本~阿蘇間の快速あそとして運転されることになりました。
快速ゆふいん号と同じく、SL人吉で使われていた50系客車3両を、DE10形ディーゼル機関車でプッシュブル牽引で運転するそうです。
途中停車駅はないですが、上り列車は立野駅で列車の外に出てホームで撮影できると記載がありました。