西鉄が2024年4月と5月に運行した、臨時の有料座席列車「Nライナー」の乗車整理券です。
西鉄電車は有料座席列車の運行を検討していると、いつだったかの報道で見た気はしますが、試験運行も兼ねてか2024年の
- 4月19日(金)
- 5月7日(火)
- 5月17日(金)
- 5月21日(火)
の計4日間運転されました。
1号、3号、5号の下り列車だけが計3本が運転され、
で、それぞれ運転されています。
Nライナーは西鉄福岡~西鉄二日市間は無停車運転*1で、西鉄二日市駅以南は急行停車駅に停車していました。
なお、乗車できるのは西鉄福岡駅のみで、西鉄二日市駅以南の停車駅はいずれも降車専用となっていました。
下りのみの運転で、便名も奇数だけを使っていることから、
上り便を偶数の便名を使って運転するのも考えていたのでしょうか?
乗車整理券の裏面には、編成表とアンケートのQRコードが書かれていました。
乗車整理券は運転日当日に西鉄福岡駅の駅事務室にて発売していたようです。
当日の21時以降は、北口改札外コンコースで発売していました。
値段は300円でした。
購入は現金のみで、交通系ICカードを使っての購入はできませんでした。
何両目に乗るかは指定することができました。
座席自体は自由席となっていますが、1列車あたりの座席定員分の200人分しか発売しないので着席保障されているみたいな感じです。
使用車両は転換クロスシート車の西鉄3000形5両編成が充当されていました。
種別幕に「Nライナー」「臨時」といった設定がなかったのか、「団体」の幕だけを出して運転していました。
このNライナー、どうも通勤帰りの客ではなく福岡ドームで行われたプロ野球の観戦客の利用を見込んで設定されたようです。
試合が終わる時間帯を見越してか、一番早い1号で21時41分発と遅い時間帯で運転していました。
この時間帯となると、帰りの通勤ラッシュが落ち着いてくる時間帯で、急行や特急でも並ばずに座れる場合があります。
プロ野球の試合が長引いて、本来のターゲットである野球観戦客が乗れない日もあったようで、
実際の利用は目標を大きく下回っていたんだそうです。
私も実際に無理矢理時間を捻出して乗ってきましたが、5両だと供給過剰な感はありました。
私が乗車した4両目に至っては、乗客が私以外いないという貸切状態でしたし・・・。
それと、始発駅となる西鉄福岡駅で乗客が確定してしまうので、西鉄二日市駅以南だと実質回送列車になって乗車できないことも勿体ないと思ったりしました。
あと、福岡ドームでのプロ野球の試合がある日ですが、臨時の高速バスが久留米方面にも運転されるので、本来のターゲットである野球観戦客がそっちを使ったのも考えられます。
私の視点だと「ターゲット選定ミスってね?」というのが、Nライナーに乗車した感想でした。
この記事を公開している時点では、再度Nライナーを運転するという話は聞いていないのですが、
「混雑する時間帯に定期列車に増結する形で、1両か2両だけでも設定してくれると300円払っても使う価値があるかなー?」
とか思ったりしています。