五日市から宮島口経由で宮島までの乗車券です。
宮島口から宮島までは、JR西日本宮島フェリーを利用する連絡乗車券となっています。
宮島から宮島口経由でJR西日本会社線150円区間までの、連絡乗車券です。
こちらは宮島発の連絡乗車券となります。
JR区間の自動改札機に対応する切符となっています。
どちらの連絡乗車券も、2023年9月30日を以て販売を終了しており、現在は販売されていません。
これは、JR宮島フェリーの改札方法の変更と、2023年10月1日から始まった「宮島訪問税」の徴収が関わっています。
まず、2023年10月1日から徴税が開始された宮島訪問税は趣旨として
「宮島への多くの観光客などの来訪によって発生・増幅する行政需要(財政需要)に対応するために宮島訪問税を課します。」
とあります。
大雑把に言えば、「宮島に行く人から訪問税を取りますよ」ということです。
宮島からの帰りでは訪問税は取られません。訪問税は往路だけ徴税されます。
税額は宮島に訪問するごとに1人1回100円となっています。
例として、普通の人はやらないと思いますが、宮島航路でシャトルラン乗船とかやってる場合は、宮島行きの船に乗るたびに訪問税100円を支払うことになります。
なお、宮島島内の住民や宮島島内に通勤・通学する人は課税対象外、
未就学児、修学旅行や社会見学等の行事・活動に参加している者やその引率者等、手帳を交付されている障がい者は課税免除となっています。
訪問税の徴税の条件の関係上、運賃が往路と復路で異なる現象が起こります。
- 宮島口→宮島の場合は、運賃と宮島訪問税を合わせた300円
- 宮島→宮島口の場合は、運賃のみの200円
となります。
宮島訪問税の徴収が始まると、連絡乗車券だと色々と煩雑なことになるため、改札方法の変更と併せて廃止したものと思われます。
改札方法に関しても、
2023年9月30日以前は宮島桟橋で改札を行っていたのに対して、
2023年10月1日以降は宮島口桟橋で改札を行う方式に変更となっています。
同時に、乗車券はQRコードの書かれたタイプに変更、交通系ICカードに対応した自動改札機が宮島口桟橋に設置されました。
交通系ICカード利用時は、宮島行きフェリー乗船前に改札機で運賃と宮島訪問税が同時に差し引かれるようになっています。
青春18きっぷなどのフリーきっぷで宮島フェリーに乗船する場合、運賃はフリーきっぷに含まれているので、訪問税100円を別途支払うことになります。
自動券売機で宮島訪問税100円の口座があるため、それを発券して有人改札で宮島訪問税券を渡して通過する形となります。