藤沢から東京までの、普通列車用グリーン券です。
首都圏を走る普通列車のグリーン車自由席に乗車する際に使うものです。
ホリデー料金適用のため、券面に四角で囲った「ホリデー」の文字が印字されています。
2024年3月15日以前の購入分だと、
- グリーン料金が平日の「平日料金」
- 土祝日の「ホリデー料金」
といったように、
乗車する日によって料金が異なりました。
これに加え、
- 予め駅やモバイルSuica等で事前購入していた場合の「事前料金」
- 車内でグリーン券を買い求めた場合の「車内料金」
があり、車内で買い求めた場合は事前料金に比べて料金が割高になるように設定されていました。
乗車する距離に関しては、
50kmまで、51km以上の2区分で分けられていて、長距離で乗れば乗るほどキロ単価が安くなる料金設定になっていました。
2024年3月16日のダイヤ改正以降は、
馬喰町から戸塚までの、普通列車用グリーン券です。
2024年3月16日以降に購入したグリーン券で、
従来あった「平日料金」と「ホリデー料金」の区分が廃止されました。
そのため、券面には「平日」や「ホリデー」といった印字はありません。
まず、料金区分が「Suicaグリーン料金」と「通常料金」で分けられています。
事前購入や車内購入など、購入タイミングでの値段の変動はなくなっています。
モバイルSuica上でグリーン券を購入したり、カードタイプのSuicaに駅の券売機等でグリーン料金情報を記録して利用した場合に「Suicaグリーン料金」が適用されます。
駅の券売機等で紙のグリーン券を購入した場合だと、「通常料金」の区分となります。
次に、乗車する距離が細分化されました。
従来は50kmまで、51km以上という2区分しかなかったのが、
50kmまで、100kmまで、101km以上という、3つの区分に分けられるようになりました。
首都圏の普通列車グリーン料金の変更前と変更後の表を比較してみます。
【変更前】
「平日」事前料金 | 「平日」車内料金 | 「ホリデー」事前料金 | 「ホリデー」車内料金 | |
営業キロ50kmまで | 780円 | 1,040円 | 580円 | 840円 |
営業キロ51km以上 | 1,000円 | 1,260円 | 800円 | 1,060円 |
【変更後】
Suicaグリーン料金 | 通常料金 | |
営業キロ50kmまで | 750円 | 1,010円 |
営業キロ100kmまで | 1,000円 | 1,260円 |
営業キロ101km以上 | 1,550円 | 1,810円 |
こうしてみると、
平日で50kmまでの利用の場合でSuicaを使う場合は値下げ。
それ以外は値上げといった所でしょうか。
区間によっては、平行している新幹線の自由席を使った方が安くなる区間もあります。
首都圏のグリーン車を利用していて感じるのが、殆どの乗客がSuicaを使っているという点でしょうか。
少なくとも、紙のグリーン券を使っている人を見たことは殆どないなと思います。