
名寄から旭川までの、急行花たびそうや号の急行券・指定席券です。
急行花たびそうや号は、5月から6月初旬にかけて宗谷本線で運転されている臨時列車です。
旭川~稚内間を土日の2日かけて1往復するダイヤとなっていて、
土曜日が旭川発稚内行き、日曜日が稚内発旭川行きで運転されていました。
最近だと珍しくなった急行での運転となっています。
全車指定席で自由席の設定はありません。
えきねっとでの予約・購入にも対応していました。
指定が取れたのが名寄から旭川まででした。
4両編成とはいえ、座席数が多いわけではないので、競争率は高めだと思います。

2024年の稚内発旭川行きの急行花たびそうや号の乗車証明書です。
下り列車と上り列車では乗車証明書のデザインが異なっていたそうです。

旭川行きの先頭車のキハ40形は、「宗谷急行色」とも呼ばれる復刻塗装車。
車両は2両のキハ40形で2両のキハ54形を挟んだ4両編成が組成されていました。
旭川行き先頭車両となる4号車は、キハ40形の「宗谷線急行気動車風」の復刻塗装車両が充当されていました。

最後尾となる1号車には、キハ40形「道北 流氷の恵み」車両が充当されていました。
私が指定された号車はこれでした。
指定席はボックスシートの40席だけで、ロングシートの区画はフリースペース扱いとなっていました。
この「道北 流氷の恵み」車両のボックスシートは、背もたれの部分が木になっています。
長時間座ってると背中が痛くなってきそうな座席で、他の3両に比べて座り心地が劣るかなと思ったものです。

編成の中間となる2号車と3号車には、キハ54形の旧急行礼文用で使われていたらしい転換クロスシート車両が繋がれていました。
キハ54形の指定席として使われる座席は1両あたりたった24席しかなく、車両の大半がフリースペースのロングシートになっています。
花たびそうや号の種別は急行ですが、停車駅となる各駅でおもてなしのために時間が確保されていました。
2024年の急行花たびそうや号運転時の稚内発旭川行きのダイヤは以下のようになっていました。
| 停車駅 | 到着時刻 | 発車時刻 | 停車時間 |
| 稚内 | 9:30 | ||
| 豊富 | 10:17 | 10:37 | 20分 |
| 音威子府 | 12:25 | 12:45 | 20分 |
| 名寄 | 13:33 | 13:58 | 25分 |
| 剣淵 | 14:23 | 14:40 | 17分 |
| 和寒 | 14:47 | 15:07 | 20分 |
| 塩狩 | 15:17 | 15:49 | 32分 |
| 旭川 | 16:21 |
だいたい停車駅で約20分は停車するダイヤとなっていて、
地元の人の物販や展示を見ることができるようになっていました。
塩狩駅では後続の名寄駅始発の快速なよろ8号に抜かれていますが、さらに後続の特急サロベツ4号からは旭川駅まで逃げ切るダイヤとなっています。
宗谷本線は長大な路線ながらトンネルがたった1箇所しかなく、全体的に車窓を眺めることを楽しめる路線となっています。
キハ40形は窓を開けることもできるので、乗車中に何か所か窓が開けられて風が入ってきてトロッコ列車に乗ってるような雰囲気を味わうこともできています。
2025年も5月から6月にかけて、2024年と同じ編成を使って急行花たびそうや号は運転されています。
2025年には10月4日、5日に「花たびそうや号」の秋季バージョンとなる急行「秋たびそうや号」が運転されています。