
立山駅から扇沢までの、立山黒部アルペンルートきっぷの片道券です。
立山黒部アルペンルートは、長野県大町市の扇沢駅から富山県立山町の立山駅までを結ぶ、総延長37.2kmの山岳観光ルートです。
複数の乗り物を乗り継ぎながら進むので、距離の割には運賃が高額となっています。

- 立山駅→美女平 立山ケーブルカー
- 美女平→室堂 立山高原バス*1
- 室堂→大観峰 立山トンネルトロリーバス*2
- 大観峰→黒部平 立山ロープウェイ
- 黒部平→黒部湖 黒部ケーブルカー
- 黒部湖→黒部ダム 徒歩*3
- 黒部ダム→扇沢 関電トンネル電気バス
の順番で乗り物を乗り継いでいくことになります。
立山駅で切符を購入する際には、立山ケーブルカーの便の時間指定を行います。
なお、電鉄富山~立山間の富山地方鉄道や、扇沢~信濃大町駅間の特急バスの運賃等は含まれていないため、別払いとなります。

私が行った2024年は、途中の立山トンネルトロリーバスが運行する最後の年だったのもあって、
室堂駅でトロリーバスに乗る前に、トロリーバスが描かれた記念乗車証的なものを貰いました。

富山方面から富山地方鉄道で来た場合、輸送力が減るため、ボトルネックになりやすい乗り物でもあります。
山頂側となる美女平駅に車両を引っ張るケーブルの巻き取り機があり、車両自体に動力はありません。
ホームと車内は階段が設けられています。
2両の車両で行き来していて、つるべ式のように片方の車両が登ると、もう片方の車両は下る仕組みになっています。
中間地点には車両が行き違いできる交換設備が設けられています。

時期によっては途中の停留所で途中下車することもできますが、
私が行った11月は全便が途中下車不可の直行便で運転されていました。
車両は観光バスタイプのハイデッカー車が使われています。
立山黒部アルペンルートの乗り物の中では一番所要時間と移動距離が長くなっていて、美女平から室堂までは約50分かかります。
また、天候の影響を受けやすい区間でもあり、特に11月となると立山高原バスの区間だけが吹雪で運休になるパターンが多くなるそうです。

立山高原バスで室堂に着くと、ホテル立山の階段を介することで外に出ることができます。
11月だと一面銀世界の雪に覆われているため、みくりが池方面を散策する場合はスノーブーツを履いてきた方がよさそうでした。
積もった雪に太陽光が反射して眩しいので、できればサングラスの類もあるとよさそうです。

室堂からはトロリーバスに乗車するのですが、トロリーバスで運転してたのも前述したように2024年が最後でした。

室堂から大観峰までは、立山トンネルトロリーバスに乗車しました。
バスとありますが、無軌条電車という鉄道車両の扱いを受けていました。
トロリーバスは8000形無軌条電車という、新交通システム的なゴムタイヤで走行する鉄道車両扱いでした。
屋根には集電装置が設置されていて、架線から電気を取り入れてモーターを駆動して走行する仕組みとなっていました。
保守部品の確保が難しくなり、2024年11月末をもって運転を終了し、鉄道事業としては廃止しています。
2025年からは電気バスに置き換えられています。

ロープウェイの定員の関係で、ここもボトルネックになりやすい区間となっています。
立山ロープウェイは途中に支柱がないワンスパンロープウェイと呼ばれるもので、1.7kmの距離をワイヤーだけで結んでいます。
支柱が設けられなかったのは、景観や環境保護の関係、あとは雪崩が多い地域という事情もあります。
大観峰から黒部平まで下っていく途中で、黒部湖が右手に見えてきます。

黒部平では黒部ケーブルカーに乗り換えることができます。
地上区間があった立山ケーブルカーと違って、こちらは全線が地下を走るケーブルカーになっています。
雪崩が発生しやすい場所のため、全区間を地下に通したんだそうです。

黒部湖駅からは徒歩で黒部ダムを渡り、ダム湖の対岸にある黒部ダム駅まで移動します。
徒歩で約15分ぐらいとなっています。
黒部ダムは1963年に完成した、水力発電専用のダムとなっています。
ダム湖にある取水口から地下トンネルを通して下流にある黒部川第四発電所に送水され、ダムとの落差を利用して発電を行っています。
「黒四ダム」という別称もあるんだそうです。
2024年11月までは、黒部湖を周遊する遊覧船「ガルベ」が運航されていました。

黒部ダム駅からは関電トンネル電気バスに乗車し、関電トンネルを通って扇沢駅に抜けることができます。
関電トンネルの途中に富山県と長野県の県境があります。
2018年まではトロリーバスで運転されていました。
立山黒部アルペンルートの立山駅~黒部湖間の乗り物は立山黒部貫光が運営していますが、
関電トンネルは公道ではなく関西電力が所有する私道の扱いのため、電気バスにもナンバープレートは装着されていません。遊園地のアトラクションみたいな扱いとなっています。
立山黒部アルペンルートは扇沢で終わりとなりますが、信濃大町駅や長野駅方面まで特急バスが運転されています。
私は信濃大町駅までの特急バスに乗車し、大糸線を北上して糸魚川駅に抜け、北陸新幹線に乗り換えて富山へ戻りました。