北陸地区の普通列車が乗り降り自由となる、北陸周遊乗車券です。
フリーエリア内の普通列車に2日間乗り放題となるものですが、別途特急券の購入で特急列車の利用も可能となっています。北陸新幹線は利用できません。
フリーエリアは以下の通りです。
- JR北陸本線:長浜~金沢間
- JR小浜線:敦賀~青郷間
- JR越美北線:全線
- JR七尾線:全線
- JR氷見線・JR城端線:全線
- JR高山本線:猪谷~富山間
- JR大糸線:中土~糸魚川間
- のと鉄道七尾線:七尾~和倉温泉間
- IRいしかわ鉄道線・あいの風とやま鉄道線:全線
- えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン:全線
フリーエリアが同じ企画券として「北陸おでかけパス」がありますが、こちらは有効期間が1日となっています。
一見すれば北陸周遊乗車券は北陸おでかけパスの上位互換のように思えますが、後述する購入条件もあって関西圏方面から北陸エリアに入って利用するというのが使えないため、実際に利用できるのは首都圏・長野方面から北陸エリアに入るパターンぐらいに限られています。
北陸周遊乗車券には購入条件があって、北陸新幹線東京~上越妙高間を発駅として北陸新幹線糸魚川~金沢間の各駅に到着する新幹線eチケット*1を利用した乗客だけが購入することができます。
発売する駅も、金沢・新高岡・富山・黒部宇奈月温泉・糸魚川の各駅だけとなっています。
利用開始日は北陸新幹線糸魚川~金沢間各駅に到着した当日かその翌日かで指定することができます。
上越妙高から糸魚川までの北陸新幹線自由席利用でも、新幹線eチケットさえ使えば北陸周遊乗車券の購入条件を満たします。
そのために北陸新幹線に短距離乗車しています。
なお、購入の際に提示するのは使用済みの切符ではなく、「新幹線eチケット」を購入したことがわかる画面*2を印刷した紙か、スマートフォン等で表示した予約画面を提示する必要があります。
北陸周遊乗車券の発売駅である黒部宇奈月温泉駅と糸魚川駅はみどりの窓口が閉鎖されているため、窓口代替で設置してある指定席券売機「みどりの券売機プラス」のオペレータ呼び出し機能を使って購入する必要があります。
北陸周遊乗車券を購入するために初めて指定席券売機のオペレータ呼び出し機能を使いましたが、呼び出し待ちに時間がかかったものの、対応開始後は発券までスムーズに進みました。窓口に比べてどうしてもレスポンスが若干遅いものの、言うほど気にはならなかったという感想でした。
券売機の右側に読み取り台があるので、北陸周遊乗車券購入の場合はそこに「新幹線eチケット」を購入したことがわかる画面をスマートフォン等で表示して置けば大丈夫でした。