紙切れ旅行記

旅行で使った紙切れを紹介する何かのブログ。時系列はだいたいバラバラです。

運賃・料金改定が絡む乗車変更

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久留米から博多までの、乗車券・新幹線特定特急券の一葉券です。

 

効力自体は普通のきっぷですが、券面右下に乗変の印字があり、さらにその下にはパンチ穴で見えにくくなっているものの0927の印字があります。

 

2019年10月から消費税の税率が8%から10%に引き上げられたのに伴い、JRグループも運賃・料金の改定を行いました。

しかし、JRの運賃・料金は消費税率が8%の時に事前に購入しておけば、消費税率が10%に引き上げられた後の2019年10月以降も旧運賃・旧料金のもので利用することができました。

 

では、消費税率が8%の2019年9月以前に購入しておいた乗車券・料金券類消費税率が10%に引き上げられた後の2019年10月以降に乗車変更をかけた場合はどうなるのかというと、これも消費税率8%時代の旧運賃・旧料金が適用されるようになっています。

券面の「乗変」の下の4桁数字(0927)は、乗車変更前のきっぷを9月27日に購入していたことを示しています。

 

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博多から久留米までの乗車券と新幹線特定特急券です。

【九州ネットきっぷ】と印字されているように、JR九州インターネット列車予約から予約・購入したものです。

 

ネット予約の場合、予約・購入後でも発券前であれば何度でも手数料なしで変更ができるという特徴があります。

これは消費税率8%の時にネット予約で購入したものを、消費税率が10%に引き上げられた2019年10月以降にネット予約上で変更をかけたものを発券したものとなります。

 

券面の右のほうに(原)という印字があり、その下に0930と印字されています。

4桁数字は最初の購入日を指しています。ネット上での変更は乗車変更に当たらないので、乗変の代わりに原券を示しているであろう(原)を印字しているようです。

 

なお、えきねっとに関しては受け取り時に決済となっていて、えきねっと内で変更をかけた場合でも2019年9月以前の受け取りであれば税率8%の旧運賃・旧料金が適用され、2019年10月以降の受け取りだと消費税率10%の現行の運賃・料金が適用されるようになっていました。

 

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新大阪から博多までの、新幹線のぞみ35号利用のEXご利用票です。

EX早特を使っています。券面には早特利用であることを示す四角囲いの「早特」の印字があります。

 

これも消費税率8%の2019年9月以前に購入したものを2019年10月以降にエクスプレス予約上で変更をかけたものです。

 

利用日となる2019年11月12日は火曜日の平日で、EX早特の平日用の料金が適用されています。

ただしEX-ICで利用した場合の券面上ではマルス券のように原券の購入日を示す表記はなく、料金が旧料金の11,780円になっていることでしか判別できません*1

 

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EX-IC利用ではなく切符で受け取った場合だと、このように(原)と原券購入日の4桁数字が印字されます。

 

ネット予約における変更の特性を利用し、消費税率が10%に引き上げられて1ヵ月以上経った後でも消費税率8%時の旧運賃・旧料金で利用してケチっています。

ただしJRもこのことを想定していたのか、原券購入時から数えて変更できる期間が通常よりも短いという制限がかかっていたと記憶しています。

*1:消費税率10%の現行料金だと12,000円になっている