金沢駅の懐鉄入場券です。
金沢駅では「特急白山」と「急行能登路」の2種類が発売されています。
特急白山は、上野~金沢間を東北本線・高崎線・信越本線・北陸本線経由で結んでいた列車です。飯山や佐久平こそ通りませんが、運行ルートが現在の北陸新幹線と概ね一致しています。
今は亡き碓氷峠区間(横川~軽井沢間。通称「横軽」)を通っていた列車で、この区間専用の電気機関車EF63形と連結するための機器を備えた489系電車が使用されていました。
1997年に北陸新幹線(長野行き新幹線)が高崎~長野間で開業すると、軽井沢~篠ノ井間は第三セクター「しなの鉄道」に移管し、電気機関車との連結が必須とされてきた信越本線の横川~軽井沢間は第三セクターに移管されることなく廃線となり、ここを通っていた特急白山も廃止されています。
特急白山廃止後、使われていた489系は定期列車時代の急行能登に使われていました。
急行能登路は金沢と能登半島方面を結んでいた列車です。設定当時は七尾線が非電化だったので、車両は気動車が使われていました。
現在でいう特急能登かがり火と同じ区間を走りますが、急行能登路はその先の今はのと鉄道となっている区間にも直通し、輪島や珠洲・蛸島まで運転していたそうです。
七尾線が和倉温泉まで電化されると、和倉温泉以東が第三セクターののと鉄道に移管され、大阪からの電車特急が和倉温泉まで直通するようになり、急行能登路は減便していきます。電化区間のみを走る急行能登路に関しては、一般形電車の415系が充当された列車もあったんだとか。
2002年に急行能登路は廃止されています。