塚本から八雲までの乗車券です。
発駅となる塚本駅は大阪市内にある東海道本線の駅で、対する八雲駅は北海道の函館本線にある駅です。
直線距離でも普通に201kmを越えるので普通の経路で買うと発駅の塚本が特定都区市内制度が適用されて「大阪市内→八雲」という乗車券になるのですが、ちょっと経路を捻ることで特定都区市内制度を外しています。
この乗車券の経路は以下のようになっています。
塚本→(東海道本線)→(山陽本線)→西明石→(山陽・東海道新幹線)→東京→(東北新幹線)→新青森→(北海道新幹線)→新函館北斗→(函館本線)→八雲
この場合は、大阪市内となる塚本駅を出発し、東海道本線で一度大阪市内を出た後に西明石から新幹線で再度大阪市内となる新大阪駅を通過しています。
このように一度大阪市内を出て再び大阪市内を通って通過するような経路の場合は特定都区市内制度は適用されずに、乗車券上での発駅は塚本駅単駅となり、途中の経路の大阪市内にある駅を含めて途中駅全てで途中下車ができるようになっています。
但し、塚本(東海道本線)→尼崎→加島(JR東西線)という経路の場合は別途運賃不要で区間外乗車ができるという規程があるため、発駅が大阪市内となってしまいます。
…と、長々とした説明となりましたが、この乗車券の区間を見て「ああ…」と思われた方もおそらく居られるでしょう。
わざわざ塚本を単駅指定にする経路にしてる時点でネタに走ってる感が凄いのですが、塚本八雲という「スクールランブル」に登場する人物が元ネタです。
切符にしても、わざわざ熱転写の指定席券売機のある新下関駅まで出向いてから発券している辺りでネタに拍車をかけた感じがします。現在、新下関駅の指定席券売機は感熱印字のMV50に置き換わっています。
その塚本八雲の姉の塚本天満を元ネタとした乗車券をかなり前に紹介していますが、6年以上の時を経てようやく姉妹揃えたみたいな感じになりました。
なんせ姉(塚本→天満)と妹(塚本→八雲)で販売額が100倍以上の差があるもので、なかなか手が出なかったわけです…。