紙切れ旅行記

旅行で使った紙切れを紹介する何かのブログ。時系列はだいたいバラバラです。

クイーンビートル国内遊覧コース 乗船券

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JR九州高速船クイーンビートルの国内遊覧コースの乗船券です。

 

クイーンビートルはJR九州高速船が日韓航路向けに新造した旅客専用の高速船です。

2020年10月に博多港に入港していますが、コロナの影響で国際航路の運航自体ができず、船籍もコスト面で有利なパナマにしてしまってたために国内航路での運行もできず、博多港で浮かぶだけの日が続いていました。

2021年3月からは特例で出発地と到着地が同じという条件で福岡近郊で遊覧運行を行っています。この乗船券はその遊覧運行の時のものです。

 

クイーンビートルにはビジネスクラスとスタンダードクラスの2クラス制の客室があり、この時はスタンダードクラス利用のものです。

スタンダードクラス利用時は座席の指定がない自由席となっていますが、券面にはビジネスクラスエリアへの立ち入りが一切できないという記載があります*1

 

特例で運行しているため、出発地と到着地は共に福岡になっています。

 

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三胴船のクイーンビートル。車両は載せれない旅客専用の高速船

クイーンビートルはトリマランや三胴船とも呼ばれる変わった形状の船で、水に沈む部分が少なく抵抗も減らせるため、高速性能と安定性を両立できるんだそうです。

従来の日韓航路で就航していたジェットフォイルに比べて航行速度が劣るクイーンビートルですが、代わりに航海中のシートベルト着用が不要となり、船内も広くなっています。

船内には売店や免税店があり、軽食を食べることもできます。

 

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クイーンビートルの浮き輪。2021年11月時点でパナマ船籍となっている

前述したように、クイーンビートルの船籍はパナマになっていて、海外船籍ゆえに国内での運行が特例を除けばできないという状態になっています。自国内の物資や旅客の輸送は自国の船籍に限るという規制があるためです。

パナマ船籍のままでは国内の運行に制限があるため、クイーンビートルの船籍を2022年3月頃を目途に日本船籍化するんだそうです。

 

日本の船籍になれば国内での航行が可能になるといいますが、どこに就航させるのかは決まっていないんだそうです。博多港を拠点とするならば対馬辺りでしょうか?

*1:そもそもビジネスクラスエリアへの入室には専用のコードが必要