京都から金沢乗換で和倉温泉までの、特急サンダーバード3号と特急花嫁のれん1号の特急券です。
2列車分が1枚の切符に記載されたものとなっています。
北陸新幹線が敦賀まで開業する前は、大阪~和倉温泉間の特急利用で、
金沢駅で改札を出ないで乗り換える場合に限って、特急料金を通算することができていました。
主に「サンダーバード」と「能登かがり火」を乗り継ぐ際に使われていたのですが、
観光列車「花嫁のれん」と乗り継ぐ場合でも適用されました。
敦賀~金沢間に限っては、「しらさぎ」も対応していたようです。
券面右下には「乗継」の印字があります。
これは新幹線と特急を特定の駅で乗り換える際に適用されていた、乗継割引が適用されたことを示す印字です。
大雑把に説明すると、新幹線特急券と在来線の特急券を特定駅で乗り換える場合で同時に購入すると、在来線の特急料金が半額になるというものでした。
この時は、新大阪→京都を新幹線利用にすることで、乗継割引を適用していました。
普通に大阪→和倉温泉の全区間で在来線の特急券を購入するよりも安くなっていました。
京都から金沢まで乗車した特急サンダーバード3号は、9両編成の683系が充当されていました。
当時の特急サンダーバードは基本的に大阪~金沢間の運転となっていましたが、
1日1往復だけ大阪~和倉温泉間を直通運転する特急サンダーバードが設定されていました。
北陸新幹線金沢延伸開業以前は、何往復か和倉温泉まで直通する列車もありましたが、
それらは「能登かがり火」に分離したという形になっています。
北陸新幹線敦賀延伸開業以降は、1往復だけ残っていた和倉温泉発着の「サンダーバード」も、
改札を出ずに、金沢から和倉温泉までは特急花嫁のれん1号に乗り換えています。
全車指定席で運転されていて、自由席はありません。
七尾線は和倉温泉駅まで電化してありますが、「花嫁のれん」に充当されるのは一般形気動車を改造した車両となっています。
双方に対応する高価な交直流電車を改造するのではなく、電化方式に関係なく走行できて比較的安価に改造できる気動車が選ばれたんだと思われます。
乗車してしばらくして、花嫁のれんの記念乗車証が配布されました。
裏面には、車内にあるスタンプを押す欄と、使用済みの切符をはさめるホルダーの切れ目がありました。
指定された1号車は、すべての席が半個室となっています。
半個室・・・と言っても、区画が貸切になるわけではないので、
普通に相席が発生します。
私が指定された席は、「撫子の間」と呼ばれる半個室区画でした。
案の定というか、どこかの夫婦と相席になっています。
一方の2号車は、カウンターやテーブル区画が設定されています。
特急花嫁のれん乗車時に、オプションとして食事を付けることもできます。
私はスイーツセットをオプションとして付けて乗車しました。
食事のオプションを使うには、乗車区間が金沢~七尾・和倉温泉間である必要があり、
途中停車駅である羽咋駅発着では利用できなくなっています。
以前は駅のみどりの窓口で食事券を購入する必要がありましたが、
今は tabiwa by WESTER から、食事引き換えの電子チケットを購入することができるようになっています。
現在は2024年元旦に発生した能登半島地震の影響で、花嫁のれんは2024年10月現在に至るまで当面の間運転休止状態となっています。