紙切れ旅行記

旅行で使った紙切れを紹介する何かのブログ。時系列はだいたいバラバラです。

北海道全線フリーきっぷ

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JR東日本がかつて発売していた、北海道全線フリーきっぷです。
名前が似た北海道フリーパスとは、フリーエリアが若干異なっています。

 

himatsubushi2.hatenablog.com

東京都区内からフリーエリアまでの往復乗車券と、JR北海道線全線と海峡線の蟹田〜中小国間が有効となるフリーきっぷがセットになったような企画券です。
フリーエリア内は特急列車・急行列車の自由席が乗り降り自由となっていました。
有効期間は5日間となっていますが、これはフリーエリアまでの往復を含んだ期間となっていました。


但し、東京都区内からフリーエリアまでの往復には特急料金が含まれておらず、新幹線や特急列車利用時には特急券等を買い足す必要がありました。
これだけならJR東日本の企画券にありがちな条件ですが、フリーエリアまでの経路が指定されていて、以下のようになっていました。

1.東北新幹線(又は、東北本線盛岡以南経由)、新青森奥羽本線津軽線
 ※IGRいわて銀河鉄道青い森鉄道利用時は別途運賃が必要
2.東北本線高崎線上越線信越本線羽越本線奥羽本線津軽線
 ※寝台特急あけぼの号利用時に限る

寝台特急あけぼの号廃止後は1の経路でしか使えなかったのですが、盛岡〜新青森・青森間が東北新幹線(要特急料金)か、北海道全線フリーきっぷの運賃が含まれていないIGRいわて銀河鉄道青い森鉄道(要別途運賃)のどちらかしか選べず、また寝台特急あけぼの号のルートにしても特急料金が自ずと必要になるため、北海道全線フリーきっぷ単体ではフリーエリアまで辿り着けないというシロモノでした。

そのため、北海道全線フリーきっぷでフリーエリアまで辿り着くためには、最低でも盛岡〜新青森間の新幹線特定特急券2,590円が片道あたり必要となりました。
必ずどこかで特急料金を追加する必要があるなら、最初からフリーエリアまでの特急料金も販売額に含めておけばわかりやすくていいのに…とか思ったものです。


こんな初見殺し(?)の北海道全線フリーきっぷですが、北海道新幹線開業に伴う企画切符の整理で販売終了となりました。

 

 蛇足となりますが、海老名駅指定席券売機で北海道全線フリーきっぷを購入した際に、同時に海峡線運休についての案内が発券されました。

 

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北海道新幹線開業に備えた地上設備最終切り替えの事前確認実施に伴い、海峡線を全面封鎖するため、2016年1月1日は貨物列車含めてすべての列車が運休となるのを予告していました。

ちょうど切符の有効期限が1月1日までとなっていたので、それ関連だったのかなと思います。
もっとも、12月31日にフリーエリアを抜けて東京都区内に戻ってきていたので影響を受けていませんが…。