帯広駅のキハ183-0系の記念入場券です。
北海道を走っていたキハ183系の初期型車両が引退するのに伴って発売されていた記念の入場券となります。
帯広駅のものは「特急とかち」のデザインのものとなっていました。
特急とかち号は、特急おおぞら号の帯広発着の列車を分離する形で登場した列車名となります。
登場当初は記念入場券の券面裏側に描かれた「とかち」のヘッドマークを使っていたらしいのですが、「とかち」の愛称が復活したぐらいでTを図案化したようなヘッドマークが使われるようになっています。
使用車両のキハ183系に2階建て車両を組み込んだ上で列車名を「スーパーとかち」に改称したため、「とかち」の列車名は一旦消滅しています。その後、増発されて2階建て車両を組み込んでいない車両で運転する列車があり、そちらが「とかち」を名乗ることで愛称が復活しています。
2000年にキハ283系が投入されると今度は同車両で運転される列車が「スーパーとかち」を名乗るようになり、キハ183系使用列車は2階建て車両連結であっても「とかち」と名乗るようになって愛称が復活しています。その後、キハ261系1000番台の投入によってキハ183系が運用から撤退すると「スーパーとかち」に愛称が統一されて、再び「とかち」の愛称は消滅しました。
なお、2020年のダイヤ改正でJR北海道の特急列車の愛称から全て「スーパー」が取れるため、また「とかち」の愛称が復活することになっています。