伊予大洲から松山までの、特急伊予灘ものがたり双海編の特急券・グリーン券です。
伊予灘ものがたりは、松山~伊予大洲・八幡浜間を途中予讃線旧線の「愛ある伊予灘線」を経由して運転している観光列車です。
〇号ではなく、〇〇編という便名の表記となっています。
2021年までは初代専用車両で普通列車の全車グリーン車指定席として運転されていましたが、2022年春からは二代目の専用車両に更新した上で、特急列車の全車グリーン車指定席として運転されています。
二代目の伊予灘ものがたり専用車両は、キハ185系を改造した3両編成が使われています。
新たに1両増えていますが、増えた1両となる3号車「陽華の章」は1両まるまる個室の「フィオーレスイート」となっていて、2人から8人までの人数で利用できます。
1号車「茜の章」と2号車「黄金の章」はテーブル席が並びます。種車の関係で1号車と2号車では窓割が異なっています。
カウンター区画の席からは伊予灘を眺めることができます。
山側の席は一段高くなっていて、海が見えるように配慮されています。
伊予灘ものがたりでは事前予約制の食事があります。
以前はみどりの窓口で食事券を購入する形式でしたが、今はtabiwa by WESTERでクレジット決済でデジタルチケットを購入する形式に変更されているようです。
私は事前予約制の食事は食べず、車内販売のケーキセットを食べました。飲み物はコーヒーか紅茶で選べます。
ちょっとした喫茶店感覚で利用できます。
双海編は途中停車駅がなく、時刻表上では伊予大洲から松山まで無停車・・・ということになっています。
実際には途中の伊予長浜、喜多灘、下灘、伊予上灘、伊予市の各駅にも運転停車し、双海編では伊予長浜、下灘、伊予上灘の各駅で車外に出ることもできました。
特急化したことで料金こそ確かに高くはなりましたが、普通列車時代の料金がむしろ安すぎた感もあったので、実際に乗ってみて「料金としては妥当かな」と思いました。
個人的には3号車「陽華の章」の「フィオーレスイート」にも乗ってみたいですが、料金面よりもむしろ2人以上からでないと利用できないという点がネックだったりします。